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ペルシャ猫を誰も知らない

2010/11/18 Thu 15:36




【ペルシャ猫を誰も知らない】
公式サイト

2009年/イラン

監督 : バフマン・ゴバディ
出演 : ネガル・シャガキ アシュカン・クーシャンネジャード ハメッド・ベーダード

第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 特別賞受賞

【 西洋的な文化が厳しく規制されているイラン。当局の目をかいくぐって音楽活動をするネガルとアシュカンは、演奏許可がおりない母国を離れ、海外で公演を行うことを夢見ている。首都テヘランを舞台に若者たちの音楽への情熱と自由への希求を描く。】


テヘランの現状が垣間見れるとあれば観たくなります。@ユーロスペース
主人公二人が渡英するまでの17日間という限られた時間、イスラム文化指導省無許可の為、ゲリラ的に撮影を敢行。という作品なので、丁寧に作り込まれたものでは無く、不安定で雑だけれど、手持ちカメラで焦燥して疾走して、迫真性が増す。
音楽や映画にまで厳格に封建的な規制がなされているイランで、過酷な状況を悲観的に捉え、深刻的に伝えるのではなく、ユーモアを交えて軽妙、通報されても逮捕されても決してへこたれないミュージシャン達のたくましさに魅かれる。
反体制とか反骨精神だとかを声高に叫んでいる訳ではなく、ただ純粋に好きな音楽をしたい、聴きたいという若者たち。その情熱にこそ心を動かされる。無邪気で微笑ましかったり。
極めて健康的なことだと思う。危険を犯してまでもアンダーグラウンドで音楽活動を続ける。どれだけ執拗に取り締まったとしても若者たちの表現することへの渇望を止めることは出来ないだろうな。
前向きな青春映画で終わらせないラストは「帰国すれば逮捕されるか、二度と出国できないか」と言う祖国に帰れない、理不尽な不自由さを強いられた監督や出演したミュージシャン達の厳しい現実を表しているかのよう。
監督自身がレコーディングスタジオで歌っているシーンやミュージシャン達の演奏を余すところなく撮るということが、国を追われてまでも伝えたかったことのような気がした。

監督の婚約者がニュースで見たことのあるロクサナ・サベリだったとは、ビックリ。

Trailer
ネガルとアシュカンのTake it easy hospital




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ニンゲン合格

2010/07/05 Mon 10:38



【ニンゲン合格】

1998年/日本

監督・脚本: 黒沢清
出演 : 西島秀俊、 役所広司、 菅田俊、 りりィ、 麻生久美子、哀川翔、 洞口依子、 大杉漣


【14歳で事故に遭い、10年間昏睡状態だった吉井豊。ある日、目覚めると家族は崩壊していた。彼の元に現れたのは父親の友人・藤森と事故の加害者だけだった。】


内面は14歳のままでいる少年の現実感の無さ。心ここにあらず、というような飄々とした豊の話し方が独特の浮遊感を助長。淡々としているようだけれど、いつか壊れてしまうのではないかという、異様な緊迫感を常に持ち合わせている。
10年間でそれぞれ別の生き方を歩んで、疎らになった家族。家族再生、ポニー牧場繁盛では終わらせない。家族とは絶対的な存在であるはずなのに希薄であったりもする。けれど完全に断ち切れるものではなく、どこかしらは繋がっている。ただあるもの。現代的な家族の捉え方なのかも知れない。
離婚、不法投棄、新興宗教、加害者側からの逆恨み。病院、かつて住んでいた家、トラック、街並み、背景全てが何とも空虚でまるで静止しているかのような無機質な印象であるのも含め、寓話のようなのに胸騒ぎするほど現実的。
「そろそろ目、覚まさないと」と言わせたのが事故の加害者であるというのもすごく皮肉。ようやく豊は現実を認識したのかな。
ふっと笑わせる場面が多々あり、妙に可笑しい。枝雀さんの「緊張の緩和理論」みたい。
「ちゃんと存在した?」 昏睡状態になった事の無い私ですら思うときがある。

余談 : 哀川翔、チンピラとかゼブラーマンよりこういう役の方がすごく似合う気がする。「哀川」て苗字、何か哀愁漂っているみたいで、かっこいい!


Trailer
枝雀さん



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赤んぼ少女

2010/06/28 Mon 18:01



【赤んぼ少女】

2008年/日本

原作 : 楳図かずお
監督 : 山口雄大
出演 : 水沢奈子浅野温子 、 野口五郎 、 斎藤工 、 堀部圭亮 、 生田悦子 、 板尾創路


【孤児院で育った葉子は、生家である南条家に引き取られる事になった。森に囲まれた広大な敷地に佇む洋館、初めて会う両親との新生活。やがて彼女は屋敷の異常さに気付き始める。そこにはタマミという、もう一人の南条家の娘がいたのだった・・・】


アグレッシブ タマミ @京都みなみ会館
異形に生まれてしまったが為に背負わなければならなかった深い哀しみ。自分の人生を呪うと共に美しい少女への嫉妬が増幅していく。タマミだってそんな宿命に翻弄されているのだ。とやりきれない思いで胸苦しくなったはずなのですが・・・。
映画と原作はまた別のものとして観た方が楽しめるように思う。原作への思い入れが強い場合は特に。
簡単に殺戮しすぎ。飛んだり跳ねたり大暴れ、言葉を発せなく、残虐に振舞うタマミはまるでチャッキー。これじゃただの化け物やん!と思わず、力なく笑ってしまう。スプラッター。
もの言わぬタマミでは、姿は赤んぼだけれど中身は乙女であるが故の悲愴感が存分に伝わってこないのかも。タマミだって王子様に憧れる、夢見る少女なのです。
出来れば、もっとどうしようもない哀切や心理的な恐怖を滲み出して欲しかったな。
出演者全員が劇画タッチで、昭和の洋館がすごく似合うのが良い。演技も少し大袈裟な位が丁度よい。意味深長な表情が絶妙。
闇、雨、雷、古い洋館、井戸、浅野温子。恐怖をそそるものは映画館で観る方がよいなと思いました。

追伸 : 思わず「タマミボーロ」を購入。タマミは赤ちゃんじゃないよ。乳ボーロ美味しい。


Trailer
楳図さん



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ぐるりのこと。

2010/06/18 Fri 18:12



【ぐるりのこと。】
公式サイト

2008年/日本

監督・脚本 : 橋口亮輔
出演 : 木村多江 リリー・フランキー 倍賞美津子 寺島進 安藤玉恵 八嶋智人 寺田農 柄本明

【1993年、何事にもにもきちんとしなければ気がすまない妻と法廷画家の夫は平凡で幸せな夫婦だったが、子供の死をきっかけに、妻は精神の均衡を少しずつ崩していく。決して離れることのないふたりの絆を描く。】


ごく普通のどこにでもいるような夫婦の10年。とても自然なやりとりは、まるで私達の日常。すぐ隣にありそう。
カレンダーやキッチンのシンク、捨てられた育児書等を見るだけでその状況や意味する所を理解する。
静かにゆっくりと壊れていき、突如として湧き上がる感情を抑えきれなくなる描写は現実感がある。
10年という歳月の中で起きた、異常な凶悪事件の数々。それは遠くの出来事、テレビの中の事件ではなく、実際に今自分達がいるここで起きていて、被害者にも加害者にもなる得る。
大切だと思う人ときちんと関わろうとする事が短絡的であったり、自己本位であったりする世の中で大事だという事を優しく伝えてくれているよう。簡単なのになぜか難しい。 
カナオの人と接する時の距離感がすごく良い。過去の経験からか法廷画家という職業のおかげなのか。妻に対しても決して逃げる事無く、見守り続ける。時間をかけ、しっかり向き合って、ゆるぎ無い関係を築き上げていく。 
深刻な題材のようだけれど、ちりばめられた笑いのおかげで嫌な重たさを感じない。
手をつないで寝そべりたくなるよ。

何だかしあわせな気分。寄り添って生きるっていいな。結婚したくなる。って既婚でした。お互いが翔子タイプなので、順番にカナオになろうかと思います。
 

Trailer




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コズモナウタ 宇宙飛行士

2010/06/11 Fri 17:07



【コズモナウタ 宇宙飛行士】

2009年/イタリア

監督 : スザンナ・ニッキャレッリ
出演 : ピエトロ・デル・ジュディチェ マリアンナ・ラスキッラ クラウディア・パンドルフィ セルジオ・ルビーニ

2009年ヴェネチア国際映画祭 コントロカンポ・イタリアーノ部門賞受賞

【 1950~60年代のイタリア。風変わりでてんかんの持病のあるアルトゥ-ロと快活なルチャーナは、共産主義を信奉し、コズモナウタ(ソ連の宇宙飛行士)に憧れる仲の良い兄妹だった。だが、異性の視線が気になる年頃になった妹は、兄と距離を置くようになる。】


初日は監督が登壇したそうです。 @イタリア映画祭2010
亡き父親の影響もあり、共産主義へと傾倒していく少女の話だけれど、お手製ライカ犬をはじめ、共産党の青年団はまるで放課後のクラブ活動。
若さゆえに持て余すエネルギーの矛先として政治活動があったのかな。自分の所在を求めて。
屈折した気持ちを前面に押し出し、焦燥感を制御しきれない妹は、思春期にある少女特有の無鉄砲さで周囲と激しく衝突。少なからず、ルチャーナが自分の中にいただけに少々心が痛い。
初めての恋、継父への反発、兄への軽蔑、可愛い子グループへの妬み・・・等々困ったものですが、呆れるほど不器用な青春。もやもやしてぐずぐずして突然暴発、人生悟った気になんてとてもなれない。
ぽっちゃりで垢抜けていない容姿含め、兄妹のキャラクターが魅力的。
憧れの宇宙を詰め込んだ宝箱には、夢があふれて飛び出している。大切にしたい。
実際のコズモナウタのニュース映像とずっこけ兄妹が対照的で愛おしくなってしまう。    
懐かしいような気恥ずかしいような音楽が作品の気風にぴたりとはまり、ぽてぽて走る姿にも合う。

余談 : 生マルコ・ベロッキオ見たかったな。初日に出るなんて知らなかった。間近にならないとわからないものなのね。


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